小説〜辿り着いたは精神病院?

資産家のお嬢様で良家の奥様。仕事良い夫、多くを持てる彼女は死の願望に取り憑かれていた。前を向き強く生きていた瞳はもう暗闇しか映さない。警告:小説と現実の区別がつかない人は絶対読まないで下さい。

シーン1-2 "ブラッドバス"


*警告*このブログには自殺、流血、薬物、飲酒、精神病治療のシーンが含まれます自己の責任で対処できる方、小説と現実の区別がつく方のみ閲覧して下さい。










誰かが私を揺する。

なぜ?うるさいなぁ. . . ふと目を開けるとギョロ目のおじさんが私を覗き込んでいた。誰?誰?
どこ?
寒い、寒い。

ギョロ目さんが何かしゃべっている。
うるさいなホント誰?
眠いし、知らない人間が何の用?
まったく空気読めよなぁ、こんなに眠い. . . . . . 。

私はいつの間にか目をつぶっていた。



ガタンと衝撃で目が覚めるた。

やたら眩しい。
寒い。
すごく寒い。寒い。寒い寒い寒い寒い。
「. . . . . . 」
知らない人がやはり話しかけて来る。
ん?誰?
「薬、どれくらい飲んだの?」あ、あれ?看護婦さん?
「2錠」私はとっさに答えた。「眠剤だけ?他には?」「あ、安定剤2錠」なんで安定剤飲んだの知ってるんだろ?「お酒は?どれくらい飲んだの?」「、、えっと、ボトル半分?」
本当は記憶なんて無いけれど、答えないといけないような気がした。
. . . あ、痛み止めも飲んだ?切る時、楽になるかと思って. . . . . . . . . 。


ふと意識がハッキリする。
年配の看護婦さんが血まみれの私の手足を拭っていた。反対側には若いドクターが立っていた。
ああ、なんだ病院か。
アレ?さっきまで頭でこだましてたの、もしかして救急車の音?いつのまにか、どっかの病院にいるの?

ああ、先生手が震てる。何?私の手足を縫うの?うわぁヘタクソ。薄皮すくいすぎで、プチって皮膚が切れちゃったよ。ああ、こんくらいのこと、なんで緊張するかなー?

「先生、私やりましょうか?」ベテランの看護婦さんは見かねて声を掛けた。「. . . いいです」固い声で返事ををした。
やー、研修医ですか。少しでも経験積まないとね?ああ、でも先生手が震えてる。あ、傷口さしたな。痛い。痛い?麻酔の位置、悪かったね。
ああ、あんなに深く切った左手の血が止まってる。
ジクジクと出血は続いてるけどこの程度じゃ. . . 。

モタモタと処置が進む中、私はぼんやりと周りを観察していた。


「瑠璃?」おずおずと私を呼ぶ声に目線をやると、祐輔の姿が見えた。部屋の入り口で、大きな体を縮込めるように立っている。

何やってるんだろ?あんなとこで?

180センチを超える長身。平凡な容姿だけれど人好きのする優しい笑顔。そのまとう雰囲気で、ギリギリでイケメンの範疇に入れるかもね?
いつも私はからかってやった。
なのに今は笑みがない?
泣きそうな、苦しげな顔。あ、鼻が赤い。コイツ、泣いたな?ああ?ただでさえカカア天下で尻に敷かれてるって噂されてるのに、その情けない顔ったらね。似合うし、祐輔ったら止めなさいよぉ。

「ああ、旦那さん?」振り返った看護婦さんは祐輔に声を掛けた。「奥さんの処置は終わりました。明日、外科の外来にいらして下さい。それから、、、、、、、、」
口をゆすぎたい。話し長くなるかな?あ、先生に聞いてみよう。
「お手洗い行って来ます」
「え?ええ?あ. . . トイレ?」先生はあたふたとしている。
まあ、いいや、降りちゃえ。
あ、足が冷たい。
裸足だ?
ええ?なんで裸足?裸足で外出??

ベットから立ち上がった瞬間わき上がった疑問に答えを出す暇もなく、意識が遠のいていった。






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Author:kyorori
登場人物、治療内容、医療機関は全くのフィクションです。病院やお薬について、仮にも参考にできたらな?と訪れて下さった方には申し訳ありません。ゴメンナサイ。

葛藤や苦しみは限りなく本物で、この小説を自己発散の場として使っています。実話より小説の方がより表現しやすいと考えての行動で、もし少しでも理解して頂けたら幸いです。

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